矯正治療とは、歯並びを良くするために歯を動かす治療です。歯を動かすためにブレースとワイヤーをセットします。最近では、歯にピアスを着けるおしゃれも出てきているように、歯にブレースをセットすることへの違和感がなくなって、むしろおしゃれ感覚すら芽生えてきています。歯並びをよくするメリットは何でしょう。まず第一に歯並びが良い人は他人から美しく見られます。自然な笑顔を作ることができるために他人からの好感度がアップします。口を開く機会が増えることによりほかの人に対するアピール度が増します。また、虫歯や歯周病といった、歯磨きがしにくいことによって起こる歯の病気を予防することができます。さらに口臭の発生を防ぐことにより知らないうちにほかの人から嫌われているということも防げます。
上顎前突(出っ歯)
上顎の左右の小臼歯を抜歯して治療しました。
下顎前突(受け口)
上顎の前歯を前方に出して治療しました。
叢生(乱杭歯)
上下の小臼歯を4本抜歯して治療しました。
下顎前突、叢生
上下の小臼歯を4本抜歯して治療しました。
叢生
歯列を側方に拡大して治療しました。
叢生
上顎の前歯を前方に拡大して治療しました。
下顎前歯の叢生
内側に入っている歯を1本抜歯して治療しました。
上下前歯部の叢生
永久歯列完成前に、前歯部のみの改善を行いました。
永久歯列期の治療はこの後の歯のはえ具合で考えます。
片側のみの八重歯
後ろのほうの小臼歯を抜歯して治療しました。
初診、診断料:5,250円
装置装着料:小児矯正210,000円
部分矯正:210,000円
全体矯正:630,000円
装置調整料:5,250(月1回)
観察管理量:2,100円
いささか古い話になってしまったけれども、「ハリーポッター賢者の石」の映画を覚えておられるだろうか。件の映画の中でポッターが何とかボールをやる相手の選手(もちろん悪役だが)が、にやっと笑った瞬間に見せた歯。でこぼこしているんです。その後の作品でも、悪役はたいてい歯並びの悪い俳優さんが入っています。これを見る限りでも、いかに外人さんが歯並びの悪さを気にするかということがわかります。もっとも、ハリーポッターを持ち出すかでもなく、むかしからドラキュラは、言って見れば八重歯です。ドラキュラは映画ではいい男がやっていますから、こんな人になら血を吸われてもいいとお感じの淑女は多かろうとは思いますが。
われわれ歯医者の立場からすると、歯並びがでこぼこしているものは叢生(そうせい)と呼んでいます。でこぼこしていますと歯磨きが不十分になり、虫歯や歯槽膿漏の原因になりますといいます。また、噛むということが不十分になるために顎の発育が悪くなったり、食べることが不十分になって胃に負担がかかったりするといいます。さらに、正常な噛みあわせができないために顎関節症の原因になるといいます。
では、出っ歯というのはどうでしょう。世の中で出っ歯といわれているものは上顎前突と呼んでいます。40歳以上の方はよくご存知のキャラクターですが「イヤミ」という方がいます。ですから、この年代のお子さんは上顎前突ですとよく「イヤミ」といわれました。また、アメリカの新聞などで日本人を揶揄する表現として、首からカメラをぶら下げてめがねをかけて口を半開きにした小男の出っ歯というイラストがありました。東洋人は、欧米人に比べると体は小さいですし、漢字のような細かい字を読むために近眼になりやすいといわれています。アメリカやヨーロッパなどで彼らが見かける日本人は、ほとんどの場合は観光客ですからカメラぐらいは持っているでしょう。そして、出っ歯です。
日本語は、英語に比べて口の筋肉をあまり使いません。そのせいか、日本人でいつも口を開けている人をよく見かけます。ご飯を食べるときに口をあけながら食べる人も見受けられます。歯は、舌と口唇の圧力によってその位置が決められています。舌は歯を前方に押し出そうとし、口唇は後方に押し込めようとします。そのうちの口唇の圧力がなければ、歯は外側に位置してきます。そこで「口を半開きにした出っ歯」が出てくるわけです。
出っ歯の歯科的問題は何でしょう。歯が出ていて、口唇がよく閉じられないと、常に歯が乾燥していて虫歯になりやすくなります。同様に歯茎が常に腫れた状態になっていて、口臭矢歯槽膿漏のの原因にもなります。さらには、物がぶつかって怪我をしやすくなります。
最後に受け口です。受け口は下顎前突と呼んでいます。志村けんが「アイーン」とやった顔のイメージですね。魔法使いのおばあさんはよく見るとうけ口です。もっとも、おばあさんは入れ歯をはずすとあんなふうになりますので、必ずしも魔法使いとは限らないわけなんです。では、日本ではどうかとみますと、実はいるんです受け口のキャラクターが。何だと思います?節分のときなんかに見る鬼のお面が受け口なんです。受け口で、なおかつ犬歯が飛び出しています。節分の鬼は愛嬌があってかわいく作られている場合が多いと思いますが、恐ろしいものの代表のような鬼に顔が似ていると思われるのは誰だっていやでしょう。ある研究によれば80歳で20本の歯がある人を調べてみると受け口だった人の割合は4パーセント程度という結果があります。つまり受け口の方は歯がなくなりやすいということがいえるのではないでしょうか。受け口の方は臼歯の虫歯が多いようにも見受けられます。これは上の歯と下の歯がしっかりかみ合わないせいだと思います。
歯医者の立場から見た歯並びの悪さは、今までに書きましたように虫歯になるとか歯槽膿漏になるとか、さまざまなトラブルの原因になるのではと思います。でも患者さんはみんなやっぱりかっこ悪いから、あるいはもっときれいになりたいから歯並びを直すのです。八重歯でご飯が食べにくいと思ったことはないでしょう。出っ歯だからって虫歯が怖いと思って歯並びを直そうとは思わないでしょう。誰だって、悪役よりは主役になりたいですよね。私だってそうです。山高きがゆえに尊からずとは言いますが、背は高いほうが言いに決まっています。「人間顔じゃないよ」とは言いますが男だったらイケメンと呼ばれたいでしょう。美しいもの、かっこいいものを求めるのは人間が人間である以上当然のことです。だからみんな痛かったり歯磨きがしにくかったりという不自由があっても何年という時間がかかってもがんばれるんです。
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